

結婚相談所へ登録する理由は人それぞれですが、やはり「できるだけ条件のいい人と出会いたい」という動機が一番多いと思います。
特に女性は、お相手によって自分の人生が決まってしまうという意識が強いため、よりよいお相手を常に探しているのはごく自然なことです。
そこで今回は「結婚相談所でハイクラス男性はどのくらいいる?女性が知っておくべき衝撃の事実と戦略」と題し、平均的な男性よりも一つ上のクラスのいわゆるハイクラス男性について考察してみたいと思います。
いくら婚活システムが進化しても、都合よく簡単にいいお相手が見つかるとは限りません。目標が高ければ高いほど、現実の壁にぶつかり早々と挫折しかねません。

ハイクラスの男性はどのくらいいるものなのか?
まずはどのような方をハイクラスの男性と呼ぶのかを定義しなくてはいけませんね。
職業や実家の状況、現在の年収など様々な基準が考えられると思いますが、ここでは分かりやすく年収金額で線引きすることにします。
まずは、IBJ(IBJ)が公表している男性の公開年収の割合を見ると、IBJ会員の年収のボリュームゾーンは400万~799万円となっており、国税庁が発表している平均年収は420万円(平成27年度)よりも良質な会員さんが集まっていることが分かります(IBJ婚活会員データより参照)。
もちろん収入は高ければ高いほどいいと思いますが、闇雲に上をみればきりがありませんので、IBJのボリュームゾーン超えの800万円以上であればハイクラスという認識でよいでしょう。

ハイクラスの男性はどのくらいいるのか
次に、国税庁長官官房企画課が公表している「平成 26年分 民間給与実態統計調査」をもとに、男性全体の年収別の割合を詳しく見てみましょう。
給与階級別給与所得者数・構成比
300万円超 400万円以下 | 5,138,000人 | 18.3% |
400万円超 500万円以下 | 4,878,000人 | 17.4% |
500万円超 600万円以下 | 3,582,000人 | 12.8% |
600万円超 700万円以下 | 2,356,000人 | 8.4% |
700万円超 800万円以下 | 1,657,000人 | 5.9% |
800万円超 900万円以下 | 1,123,000人 | 4.0% |
900万円超 1,000万円以下 | 752,000人 | 2.7% |
1,000万円超 1,500万円以下 | 1,364,000人 | 4.9% |
1,500万円超 2,000万円以下 | 284,000人 | 1.0% |
2,000万円超 2,500万円以下 | 86,000人 | 0.3% |
2,500万円超 | 102,000人 | 0.4% |
先ほど定義した800万円以上の方の割合は合計で8.35%です。
ハイクラスの方に限定して婚活するということは、全体の1割ほどの人の中から探さなくてはならず、当然簡単にはいかなそうです。上記のIBJ公表の数値でみると28.7%となっており、IBJ加盟店には良質な男性会員が多く登録していることが分かります。
ハイクラスの男性を狙うということは、少ないパイの取り合いであり当然ながら厳しい戦いが予想されるということを事前にしっかりと認識しておきましょう。

ハイクラス専門を謳う相談所は本当なのか?

ネットで「結婚相談所 ハイクラス ハイスペック」等で検索すると数多くのハイクラス専門を謳う結婚相談所がヒットします。
多くの女性のニーズにまさにドンぴしゃりの相談所となるはずですが、果たして本当にハイクラスの男性を紹介してくれるのでしょうか。

とあるハイクラス男性から聞いた衝撃の事実とは・・・

その男性は、誰もが知っているような大企業の関連会社に勤務されているIT技術者の方で、年収も高く容姿もとても素敵な方でした。
その方は、以前にハイクラス専門を謳う結婚相談所に登録するために男性担当者の説明を聞いたそうなのですが、その際、その男性担当者は「うちは女性から利益を上げる方針なんです。」とはっきりお話しされたそうです。
結局、その相談所に入会を決めて活動したそうなのですが、なんとなく担当者の言葉がひっかかり、少しの間で活動してやめてしまったそうです。
実際に紹介された女性はとても素敵な方が多かったそうですが、なんとなく女性に悪い気がして相談所を信用できなくなってしまったと仰っていましたね。
なんとなく想像していたことですが、実際にはっきり言われてしまうとやっぱりなんだか残念ですね・・・

結婚相談所を運営する側からの視点で考えてみる

でもね、だからといって「とんでもない相談所だ!」なんていうのは少し考え方が甘い!と思うんですよね。
だってね、データがはっきりと示しているように、結婚相談業で利益を出そうとすれば必然的にそうなっちゃうんですもの。

経営者目線①どのような見込み客が多いのか?
IBJIBJ「女性会員データ」より参照
第一に、結婚相談所に登録している男女の比率は女性のほうが多いんです。

IBJの登録者数は男性4に対し女性6です。男性よりも女性のほうが婚活に対する意識が高いため、IBJに限らずどこの相談所連盟でも同じような割合でしょう。
そのような状況下でいかにして最大限の利益を得るかを考えた場合、当然ながら登録数の多い女性(見込み客)からいかにして集金するかということをまず考えますよね。
婚活を意識している女性はどんな男性を求めているかというと、できる限り条件のいい方を求めています。
ということは、明確にハイクラス専門・ハイスペック専門・ハイステータス専門と謳うことでアピール力が高まり多くの女性の入会が期待できますよね。

経営者目線②ハイクラス男性を集めるためにはどうしたらよいかいのか?
ハイクラス希望の女性を集めたところで、肝心のハイクラス男性がいなくてはうまく紹介ができません。
当然、男性全体の中で2割ほどしかいないハイクラスの男性をいかにして集めるかが経営戦略のカギとなるわけですが、まず先に思いつく戦略としては、条件を満たしている方の入会のハードルを下げることが考えられますよね。
必然的に条件を満たしている男性は入会金や月会費等が優遇され格安の料金で入会してもらうことで相談所の実績となり女性に対するアピール力が高まりますよね。
そうなるとどこで収益を上げていくのか?ということですが、当然ながらその負担は女性側へまわることになりますね。

経営者目線③どのようなシステムにすれば利益を最大化できるか?
結婚相談所への登録を検討している比率は女性のほうが多く、その中の多くの女性はできるだけ条件の良い男性を探している、その状況を踏まえて結婚相談所業で利益を上げるためには最適な方法は?

ボランティア活動ではない利益を追求する存在である限り、最大の利益を得る為に必然的な体制をとるということは決して悪いことではありません。だってそうでしょ?

多くのハイクラス男性狙いの女性に訪れる結末はいかに・・・

ハイクラスの男性との出会いを期待して、ハイクラス専門の結婚相談所に登録した女性が無事に素敵なお相手とめぐり会えるのかどうか、それは誰にも分かりません。
もちろん中には誰もが羨むようなお相手と出会える人もいるでしょう。
少し妥協したけれど、それでも十分ハイクラスといえるお相手と出会える人もいるかもしれません。

でも、それはごく一部の勝ち組の女性だけです。
多くの女性は激しい競争に敗れ、理想と現実の間で苦しみ、中には結婚を諦めてしまう人もいるでしょう。
ハイクラス専門を謳う相談所の料金設定は高額に設定されている場合が多いため、やめるにやめられずに毎月の料金負担に苦しめられる人も多いようです。
自分を奮い立たせ諦めずに頑張れば頑張るほど、費用が嵩みさらに苦しい状況へと追い込まれていきます。

それでも本当に、あなたは勝ち残る自信がありますか?
ハイクラス男性の特徴とは?

ここまでの検証によって、ハイクラス男性狙いの婚活がいかに女性にとって過酷なものかということが見えてきましたね。
婚活女性が意識しなくてはいけないことは、せっかくお金を払って婚活するのだからとりあえずハイステータスの人を探してみようなどといった安易な考えで活動しない様にすることです。
狙っている相手が考えていることを理解し、自分が果たして相手が望む人物なのかどうかを冷静に判断し、無理だと思えるようなら諦めることも大切な戦略となるのです。これは相談所選びの基本となりますので、下記記事をよく読んでみてください。
それでも「わたし、絶対ハイクラスのお相手を見つけてみせる!」と仰る猛者のために、ハイスペック男性の特徴を踏まえ有効な戦略を考えてみましょう。

ハイスペック男性の特徴①自信家で自由な発想の持ち主が多い
ハイクラス(年収800万円以上)の男性となると、過酷な競争社会を勝ち抜いてきた方が多いので、自分に自信がありバイタリティーに溢れた方が多くなります。
年収が上がるにつれて会社経営者の方や重要ポストな就いている方の割合が多くなり、そのような方は何事にも縛られない自由な発想の持ち主の方も多いです。
当然、女性に縛られたくないという男性も多いです。

ハイクラスの男性は、婚活の場での自分の価値が高いことを当然認識していますので、相手に対する要求も高くなってきます。
相手に合わせようとする意識よりも、自分の意志を優先して欲しいという意識が強い方が多いです。
ハイスペック男性の特徴②相手に求めている条件が高い
ハイクラスの男性は当然ながら女性に求める条件が高くなります。

ハイクラス男性が求める条件
- 容姿端麗
- 年齢が若い
- 特定の職業(医者など)
- 家柄がよい
- 学歴
他にも人によって様々な基準がありますが、条件の良い人ほど相手に求めるものが多くなると考えておきましょう。
特に年齢に関しては、子供を持ちたいと考えている男性は20代から30代半ばくらいまでに限定している方が多くなるため、できるだけ早く婚活をスタートさせたほうが有利となります。
もしあなたが30代に突入しているのなら迷っている暇はありません!後で後悔しないためにもすぐに行動を開始しましょう!
なぜ条件がいいのに相談所に登録しているのかを考えるべき

誰もが羨むような条件を持っているハイクラスの男性は、普段の生活の中でも引く手あまたであるはずですが、そのような方が何故わざわざ結婚相談所に登録しているのかを考えてみてください。
様々な事情があるにせよ、一つ共通して言えることは「できるだけ条件のよい相手を探して吟味している」ということですね。

ハイスペックなのに婚活している男性の狙い目タイプは?
ハイクラスと言える男性は普段からモテモテで婚活なんてしなくてもいいんじゃないの?なんて疑問をお持ちの方も多いですよね。

もちろん実際にプライベートが充実しているいわゆるリア充タイプの方もいるとは思いますが、そのようなタイプの方は先述したようなお相手を吟味しているタイプでしょうからなかなか苦戦を強いられそうですよね。
じゃあどんなタイプが狙い目なのかというと、最初はちょっととっつきにくいかなと思うようなタイプの方や、どちらかというとあまり社交的ではない非リア充タイプの方、離婚経験のある方も狙い目ですね。
ハイスペ狙い目タイプ
- 仕事一筋でなかなか出会いに恵まれなかったタイプ
- 内向的で女性とのコミュニケーションが苦手なタイプ
- 真面目すぎる・頑固など少し変わり者タイプ
- 離婚経験者
ハイクラス男性と聞くと、容姿端麗でコミュニケーション能力が高い紳士的な男性をイメージしがちですが、当然ながらそのようなタイプの方は大人気です。
一見モテそうなタイプでも仕事一筋でなかなか出会いに恵まれなかった方もいるにはいますが、当然そのような方は争奪戦となります。
出会いを運やタイミングに任せるだけではなく、あえて女性が敬遠しがちな少しとっつきにくいかなと思うようなタイプの方とじっくりと向き合ってみることで、掘り出し物的な素敵な男性を発見できるかもしれませんよ。

離婚経験のある方は一度女性に選ばれている男性でもあるため、社交的で容姿端麗な方も多く、逆に安心できるという意見も多いです。
また、お子さんがいらっしゃる方は敬遠されがちとなるため狙い目と言えますが、また失敗したくないという意識が高い方も多いので、じっくりと細かい部分まで話し合う必要がありますね。

お子さんがいない方でも、前回の離婚に至った理由を聞いてみて、相手のせいにしているだけではなくきちんと自分自身の反省や改善点を見出している男性であれば安心できると思います。
ハイクラス男性にアピールする戦略って何?
ハイステータス男性によくある特徴を踏まえて、いかに自分をアピールしていくのかを考えていかなければなりませんが、実はできることはほとんど無いに等しいです。

唯一できることをあげるとすれば「相手に選ばれる為に最大限努力する」ということだけです。
ハイクラス男性にアピールするために意識すること
- 相手にとことん合わせる
- 外見の自分磨きを怠らない
- 内面の魅力を高める努力を怠らない
- 相手がなにを考えているのかを察知する
- 見識を広める
- 自分中心ではなく相手中心の発想で動いてみる
- 相手の趣味について調べてみる
婚活に失敗する女性に欠如しているものは「自分は選ばれる立場である」という考え方です。

これは、そこそこに容姿も良く、それなりに立派な経歴で、それなりに立派な企業に勤めている女性に多い傾向です。
自分はハイクラスな女性だという自負があるため、自分に相応しい男はそれなりのクラスの男性だと考えています。
実際、そのような女性が勤めている企業の男性陣は素敵な方が多いため、そのレベルが基準となってしまっているんですね。

残念ながら、周りから選ばれなかったからこそいま婚活しなければいけないんですけどね・・・

認めることは悔しいかもしれませんが、自分が選ぶ立場だという思い込みから一旦離れなければ、ハイクラスの方のハートを射止めることはできないでしょう。
まずはとことん相手優先で相手に合わせてみること。その上で、相手にとって大切な存在になれた後に自分の主張を認めてもらうように関係性を築いていくという順序で考えてみるとよいでしょう。
まとめ

今回は「結婚相談所でハイクラス男性を探している女性が知っておくべき衝撃の事実と戦略」と題し、ハイクラス狙いの婚活について考察してみましたがいかがでしたでしょうか。
人それぞれ条件は違えども、自分の思い通りにスムーズに婚活を進めていける人は極わずかです。
活動していく中で悩み苦しんだ末に、何が原因でうまくいかないのかを見つけ出し、修正しながら一歩ずつ前進し続けた人だけが結婚というゴールにたどり着くことができます。

ハイクラス狙いの婚活は、その中でも最も困難で達成しにくい目標だということをしっかりと認識しておいてください。
イメージや外面に流されやすい女性は婚活業者の格好の標的です。
本質をしっかりと見抜いた上で自分に合った方法を見つけなければ、自分の人生は開けません。
あなたの健闘を祈ります。
